先日、展示会場で薬膳茶を2種類作らせていただきました。
ひとつは気の巡りを良くするお茶、そしてもう一つは血の巡りを良くするお茶です。中医学では気も血も私たちの身体には必要不可欠なもの。気血の巡りを良くすることで、私たちの活動をスムーズにしてくれます。
気の巡りを良くするお茶には《柴胡》《甘夏》《陳皮》《ローズマリー》を使い、少し甘さを出すために蜂蜜を加えました。少し苦味が効いていましたがスッキリとした柑橘系の味わいでリラックス効果のあるお茶に。《柴胡》は漢方にも使われる生薬であり、東海道の三島で生産されたミシマサイコが有名です。江戸時代には三島に立ち寄る旅人は、家族の健康のために柴胡を買い求め旅を続けたそうです。
女性にとっても大事な血。血の巡りを良くするお茶には《ヨモギ》《牡丹花》《棗》《生姜》《黒糖》を使ったお茶にしました。ヨモギは子宮を温めてくれて、牡丹は婦人科系の血流改善に最適です。飲むと身体がポカポカしてきて黒糖の甘みで癒されます。このお茶は月経前から飲み始めたりするとPMSや月経痛が軽減するので、腰やお腹の冷えを感じたらぜひ取り入れて欲しい薬膳茶です。
不調を感じる前に心もカラダも晴れやかになる2つの春晴れ茶で、色々なものを溜め込みがちなこの時期に少しでも養生を心掛けたいものです。