言の葉

Theory of chinesemedicinal cuisine

12

暑気には緑豆湯

暑気には緑豆湯

8月に入り立秋も過ぎましたが、まだ秋の気配は感じ難いくらいの暑さが続いています。
雨が降っても湿気を帯びたモワッとした空気感に重みを感じます。

そして体の中に熱がたまると、頭痛やのぼせ、クラクラしたりイライラ、不眠、熱中症など夏のトラブルの原因になります。日中外から室内に入ると冷房にあたって、冷たいものを一気に飲みたいけれど、そうすると、内臓機能の低下で下痢をしたり、かえって冷えた体を温めようとして熱を体内に閉じ込めてしまいます。
身体の寒熱バランスを保つのも難しいです。冷やし過ぎも良くないし、熱を溜め込んでもだめなんですね。

中国などでは夏の暑邪払いの一つに緑豆を使った薬膳などで、身体の余分な熱を摂ります。
緑豆は発熱や口内炎、吹き出ものなどにも効果があります。
今回は簡単にできる緑豆湯を作ってみました。

最初は強火で沸騰したら弱火でコトコト緑豆が柔らかくなるまで煮るだけ。きび砂糖や蜂蜜で好みの甘さに仕上げて、少し冷めてからいただきます。
ほろっと甘くて食べた後はスーッとするような感覚で、緑豆の効能を身体で感じれます。
白玉を入れたり、ココナッツミルクなどスイーツ感覚で食べるのもおすすめです。