言の葉

Theory of chinesemedicinal cuisine

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芍薬の力

芍薬の力

暦の上では4月20日から5月4日頃までを『穀雨』と言って穀物を春の雨で潤し育てる時期になりますが、日差しも強く初夏のような暑さで今日は6月上旬並の気温ですと。。。今年は既に大きな台風も発生していて、地球温暖化が進んでいるのを目の当たりにしてます。台風怖いです。。

そして、この時期になるとお花屋さんも春の花でいっぱいになり私の大好きなお花の一つ、芍薬も出てきました。
先日、友人から蕾でいただいた芍薬も暖かいせいか、一晩おいたら一気に咲き始めました。
夢みたいな香りを放つ芍薬。嗅いでるだけでリラックス効果があります。

「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」と、昔から女性の美しさを形容するお花として知られていますね。
乾燥させた根っこは、生薬や漢方薬にも使われていて、肝機能を高めたり補血薬としても使われる「当帰芍薬散」や、筋肉のけいれんや月経痛にも使われる「芍薬甘草湯」の主薬として使われています。
娘が二人いる我が家でもこの二つの漢方薬は出番が多く、いざという時のお守り薬になっています。
女性にはとっても深く関わりのある芍薬を、いつもありがとねの気持ちで眺める陽だまりの午後です。